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2020年 5月 13日 卒業する担任助手からの挨拶

こんにちは。昨年度担任助手を勤めさせていただいた、西郷鈴音です。

最後の挨拶をこのような形でしなければならないこと、残念でなりません。ですが、文章だからこそ伝えられることもあるかと思いますので、最後までお目通しいただければ幸いです。

突然ですが、みなさんは『学生』と『生徒』の違いって何だと思いますか?

 

 

 

みなさんはどう考えたでしょうか。一人ひとり聞いて回りたいのですがブログなのでそんなことはできませんね。残念。ちなみに学校教育法では、中等教育を受けるもの(中学生・高校生等)を『生徒』、高等教育を受けるもの(大学生・大学院生等)を『学生』と定義しています。まあ法律上の話をしたいわけではないので、定義はマメ知識として頭の片隅に残していただければそれで充分です。

 

さてここからは私の自論です。意見を押し付けるものではないので参考程度に捉えてください。

まずは学・生・徒の3つの漢字に着目してみると、学は「学問をする者」、生は「未熟者・勉強中の者」、徒は「何も持たない(知らない)者・弟子」という意味をそれぞれ持っています。そして、これら3つの漢字の意味をもとに考えると、『学生』は自律的に学ぶ者(学問をする者)、『生徒』は未熟で他律的に)教えられると解釈できます。

※「何も知らない→自分でテーマをもって学ぶことが難しい→知識を得るために教わる段階」としました。異論は認めます。

※漢字の成り立ちや意味についての詳細は、ここに挙げると長くなてしまうので省略します。興味のある方はぜひ調べてみてください。

 

前置きが長くなってしまいましたが、私は『学生』と『生徒』は全く異なるものと考えています。ではなぜこの場でこんな話をしているのか。

それは、大学進学を希望するみなさんに、今一度、なぜ大学に行くのかを考えてみてほしいからです。

 

大学は高校までと違って、学ぶ内容や量、時間、方法、場所などを自分で決められます。自由です。ただ、自由な学びには自主性が求められます。つまり『学生』であることが求められます。

ただ、実際大学に入学すると、代返が横行していて、とりあえず最低限の単位だけ取ってあとは遊ぼう、という人がかなり多いです。でもそれって、高い学費を払って、大学に通ってまですることでしょうか。私には、自由を言い訳にして学びを放棄しているようにしか見えません。「将来のため、職に就くために学位は必要」という意見はもちろんあると思います。ところが、一部の資格が必要な職を除いて、大卒でなくても就職は十分にできます。

※遊ぶなとは言っていません。

予備校のブログに書くのは些か抵抗がありますが、自主的に学ぶ気がないなら大学に通う必要はないと思います。

受験生のみなさん、今一度、なぜ大学に行くのかを考えてみてください。そのうえで、本当に大学に行く必要がある思ったなら、大学に行くことが自らの自主的な学びにつながると思ったのなら、どうかその考えを、受験期も入学後もぶれずに持ち続けてください。口で言うのは簡単ですが、実行するのはなかなか難しいです。ですがみなさんなら、それができると信じています。

 

 

長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます。何かしら響くものがあれば嬉しいです。そして読み返すと雑多なうえに口語体と文語体が混じっていて体裁が悪いですね。如何せん国語力が低いもので。ご容赦ください。

 

最後になりますが、私と関わってくれた全ての方に、感謝申し上げます。担任助手という指導にあたる立場でありながら、いろいろなことを学ばせていただきました。1年間、本当にお世話になりました。というわけで、

ありがとうございました!!!みなさんお元気で!!!

 

 

西郷鈴音